2月23日 もったいない!ー玉ねぎの皮で絞染めミニ風呂敷作りー

息子はこの夏、「たんぽぽ卒業」です。よって私も、「カリママ卒業」です。最後のセッションを担当するにあたり、「たんぽぽっこに何を伝えたいか」というところから、今回は準備に入りました。これまでは、季節的な文化行事を担当することが多かったけれど(お月見、節分、ひな祭り。。)、今回は、日本での「特別な行事」から「日常」に視点を移して、もしも日本で生活していたら日常的に経験することであろうことの中で、何を伝えたいかなと思い巡らせました。そしてふと、7−8年前に”Mottainai”という言葉に出会った時のことを思い出しました。日本語の「もったいない」ではなく、”Mottainai”。何で読んだのかは忘れてしまいましたが、環境分野でノーベル平和賞を受賞したケニア人女性、ワンガリ・マータイさん(Prof. Wangari Maathai)が2005年に訪日された際、感銘を受けたのが「もったいない」という日本語で、その後マータイさは、”Mottainai”として世界に広めることを提唱している、というようなことでした。担当最後のセッションで何を伝えたいかなと思いめぐらしているときに、ふと日本から世界に発信される言葉・コンセプトとしての”Mottainai”のことを知ったときのことが思い出されました。そうだ、これでいこう!と思いました。

たんぽぽっこたちと、どんなことを一緒にしながら、その言葉のもつ響きや文化を感じ考えていこうかと思って、まずは風呂敷を使って包んだり結んだりの体験をしてみようと思いましたが、どうせなら風呂敷を作っちゃえー、そしたらセッションが終わっても「身近なもの」として風呂敷に馴染んでくれるかなと思い立ちました。で、どうせ作るなら、草木染めなんか自然が「風合い」となって、日常に入り混んでくる感じがしていいなぁと思いました。でも実は、草木染めなんかやったことがなかったので、いろいろ調べてみるものの、調べれば調べるほど、素材もやり方もたくさんあって、しばし悩みました。結果的には、身近な材料であること、たんぽぽの黄色であること、そして何より、コンポストする場合を除けば捨てられてしまうことの多い素材が蘇る、まさに「もったいない」の精神が反映されるじゃないかと思い、たまねぎの皮で染色してみることにしました。

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玉ねぎを煮出す前の玉ねぎの皮、煮出してくたくたになったあと取り出された玉ねぎの皮、煮出した後の煮汁の色(「紅茶色」と思って私は準備していましたが、たんぽぽっ子からは「オレンジ色!」との回答も。茶色い猫を”an orange cat”とそういえば言うなあと、妙になっとくしたりして)、煮出した後染めた色が落ちないよう布に定着させるための「媒染液」(みょうばんとお湯を使いました)に紅茶色の風呂敷を入れたら黄色っぽくなること、ビー玉と輪ゴムを自分で縛ってつくった絞りをとくと輪の絞りの模様がでてくること、などを体験しながら、セッションそのものは慌ただしく風呂敷作りで終わり、「もったいない」の話をしたのは最後の1分くらいとなりました;「お母さんたちみんなが集めてくれたたくさんの玉ねぎの皮。いつもは捨てちゃうことが多いと思うけど、捨てて当たり前って思ってたものが、こんな風に色として生き返ったよ。みんなも身の周りのもので、要らないかなと思ったものを、もしかして何かになるかなって考えてみて」。

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「もったいない」という言葉やコンセプトがどのように吸収され発展していくかも、自分で作って手にした風呂敷がお弁当包みになるかマントになるかも、一人一人の感性はいろいろだしこれからの経験もいろいろだから、いろいろなんだと思うけど、シアトルの地で日本語・日本文化を継承しているたんぽぽっこたち1人1人にとって、少しでも身近な存在になってくれれば嬉しいです。

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【おぼえ書】
《材料編》
:JOANNにて、生成り色で薄手の綿布を購入。SEWE DYERS CLOTH と書いてあった布。48インチ幅のを8ヤード購入。1ヤードあたり3ドル99セントで、31ドル92セントのところを、半額クーポンを使って15ドル9セント+税。24インチ✖️24インチの正方形に裁断し、まつる。風呂敷としては少々小ぶりなサイズ。大きめな弁当包みくらいのサイズ。22枚とれた。
玉ねぎの皮:薄茶色のぱりぱりした皮のみ集めた。たんぽぽ母さんたちに募る。事前にとっておいてもらうよう呼びかけ、3回のセッションに渡って集めた。スーパーマーケット等で、多めにもらってきてもらったりも。みなさまご協力ありがとうございました!合計225グラム集まった。5クウォートと8クォートの2鍋に山盛りとなる。風呂敷21枚分、十分に色がでた!集める過程で、密封せず、よく乾かしたものを、紙袋に保存。
媒染液:「みょうばん」と「お湯」で。割合は「 お湯100ml:みょうばん5g」。21枚漬かるように、「お湯6L:みょうばん300g」で。お湯はカリママが事前に家で沸かして魔法瓶で持ちよったり、電気ポットで沸かしたり。みょうばんは(英語ではAlum)ピクルス等の加工食品にも使用するようで、スーパーマーケットで手に入る。今回はQFCにて、McCormic社の商品を購入。お店にもよるが、塩やスパイス等を売ってる棚あたりを見てみるとよい。
ビー玉:1人あたり10個用意
輪ゴム:1人あたり10本用意。

《作り方編》
手順としては;
http://www.nagasaki-city.ed.jp/starship/oyako/tamanegi/tamanegi.htm
を主に参考にした。
*絞り模様は、ビー玉と輪ゴムを使用。ペットボトルの蓋や小石を使うやり方もあったが、家で実験してみたところ、ビー玉が球であるため、小さな指には最も扱いやすかった(例えばペットボトルの蓋は染め上げて緩めた輪ゴムがつるんととれないので、とるのにビー玉以上に苦労していた。3分の1位に切った割り箸に輪ゴムをまいて2重3重の絞なども面白い模様となったが、子どもの手で扱いにくいことと、20枚を鍋に入れる際、突起が扱いにくいのでやめた。)
*絞り模様は子どもたちに作ってもらったが、ビー玉と輪ゴムで絞りを作ってもらった後、一旦回収し、染めのセッションに入る前に、全部、きつくなるよう輪ゴムの締めを足した。家で実験したとき、9歳の娘が自分で絞りをいれたものは、玉ねぎ液がしみてきて、くっきり絞模様がでなかった。一方、5歳の息子のは、ゆるゆるには自分で絞ってもらって、私が数回輪ゴムを締め足したら、そちらはくっきり模様ができた。大人が絞の仕上げを手伝ったあげたほうがよい。
*上記サイトでは媒染液は「みょうばんと水」だが、他のサイトには、染めたあと暖かく保ったほうが色が残りやすいなどの記述があり、実験時に水とお湯で比べたところお湯のほうが色がしっかり残ったので、お湯に。
*流れと時間に関しては、たんぽぽ教室はコンロがないので、2回のセッションにわけておこない、
1回目のセッション(1月26日)で絞を入れる作業を行い、2回目のセッション(2月23日)で染めの作業とした。
2回目のセッションは:
10時から自宅にて玉ねぎの皮と水を煮て玉ねぎ汁をつくりはじめ、玉ねぎの皮を取り出して玉ねぎ汁をこし、ビー玉が取り付けてある風呂敷を入れて少し煮るまでで2時間くらい。
火からおろして少しだけさましたら鍋ごともって教室へ。12:30(たんぽぽ開始時間)くらいに、染まった風呂敷を媒染液に漬け込む作業をこどもたちの前で。1時間弱くらい漬け込んでる間に、始まりのサークルや歌やお遊戯や読み聞かせ。2時くらいから、媒染液から引き上げた風呂敷をカリママが水洗いして、子どもたちがビー玉と輪ゴムを取り外す作業。
*最後に外に干したが、草木染めしたものは直射日光では色が褪せやすいので、日陰で干すとよい。

《もったいないに関して》
*お遊戯:もったいないばあさん音頭
*読み聞かせ:真珠まりこ作・絵『もったいないばあさん』2004.講談社. たんぽぽを訪れてくださった大学の先生からたんぽぽへの寄贈本。なんたるタイミング。ありがとうございました!

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2月23日 もったいない!ー玉ねぎの皮で絞染めミニ風呂敷作りー」への3件のフィードバック

  1. カリママさんの暖かいたんぽぽっ子達への想いが伝わってきて,じーんとしてしまいました. 染物もとっても素敵な色に仕上がりましたね♪ たんぽぽ色っていうのがこれまた良いです.

    毎年,毎回,本当にいろいろな経験をさせてもらっているたんぽぽ. カリママなど大変な時もあるけれど,やっぱり入ってよかったなぁ~と毎セッション終わるごとに思います.

    卒業前の最後のカリママ,おつかれさまでした~

  2. そうよね~、カリママお疲れ様でした!今回の染めはとってもよく出来たよね。ビーズ付けからはじまって、子供たちもその過程をよ~~~~~~く見ることができて、とってもすてきなセッションになったと思います。お弁当包むのに早速使いましょう!

  3. 心のこもった最後のセッションに参加できずとっても残念でしたが、本日、欠席組で集まって染めました〜!とってもきれいに染まって、子供たちも模様一つ一つにここがビー玉があった場所だと喜んでいました。説明書きや材料を準備してもらって、本当に嬉しかったです。感謝!「もったいない。」子供も感じてくれるように、日々見本を見せられたらいいな〜。
    カリママ、お疲れさまでした!

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